DXF を KML に変換
この変換ツールは、AutoCAD、BricsCAD などの CAD ソフトで作った DXF 図面を、Google Earth、Google マイマップ、各種ウェブ地図で使える KML ファイルに変換します。図面の座標系を EPSG コードで入力すると、座標が経度・緯度に変換されます。CAD 画層はそれぞれフォルダーになり、線と面は CAD の色のまま、文字はラベルになります。DXF はブラウザー内で読み込まれ、アップロードされません。
うまく変換できないファイルがありましたか? [email protected] までメールでお知らせください。小さなサンプルファイルを添えていただけると、修正しやすくなります。
要点
- 入力: DXF (.dxf)。出力: KML (.kml)。
- ファイルはアップロードされません。処理はお使いのブラウザー内、ご自身の端末で行われます。
- ファイルサイズ: 固定の上限はありません。非常に大きなファイルは端末のメモリーによって制限されます。
- 最新のブラウザー(Chrome、Edge、Firefox、Safari)が必要です。パソコン、タブレット、スマートフォンで使え、インストールは不要です。
- 無料、登録不要です。
DXF を KML に変換する理由
DXF の配置図や測量図、埋設管の図面は、CAD ソフトを持っていない人には見せにくいものですが、KML ならほとんどの人が Google Earth やスマートフォンで開けます。このページは、QGIS を支えるオープンソースのライブラリー GDAL で DXF を読み込み、図面の座標系(UTM ゾーンや、JGD2011 平面直角座標系のような国の座標系)から、KML に必要な WGS84 の経度・緯度に座標を変換して、1つの KML に書き出します。CAD 画層はそれぞれフォルダーになり、Google Earth で表示・非表示を切り替えられます。線は CAD の色と線の太さを保ち、ハッチングは塗りつぶされ、建物の外形や筆界のような閉じたポリラインは面になり、TEXT と MTEXT は挿入点にラベルとして表示されます。変換する前に、図面が地図上のどこに来るかをプレビューで確認でき、サーバーには何も送信されません。
DXF を KML に変換する方法
- .dxf ファイルをボックスにドロップするか、クリックして選択します。.dwg は先に DXF で保存してください。
- 図面の座標系を EPSG コードで入力するか(例:平面直角座標系 IX 系なら EPSG:6677)、候補から1つをクリックし、地図上で図面が正しい場所に表示されているか確認します。
- 「閉じたポリラインと円をポリゴンにする」のチェックを必要に応じて外し、「KML に変換」をクリックして、ファイルを Google Earth で開くかマイマップにインポートします。
変換で変わること
図面の位置は EPSG コードで決まる
DXF の座標は座標系のないただの数値ですが、KML は経度・緯度でなければならないため、変換ツールは図面の座標系を知る必要があります。日本の測量図はたいてい JGD2011 平面直角座標系(EPSG:6669~6687)で、たとえば東京周辺なら IX 系の EPSG:6677 です。556000, 6324000 のような値なら UTM のメートル(たとえばドイツの EPSG:25832)です。入力欄の下の候補には、その数値が意味をなす座標系が並びます。コードを間違えると図面は別の国に表示されたり、数百メートルずれたりしますが、変換前に地図のプレビューで確認できます。
ローカル座標の図面
建築の図面は、ミリメートルやメートル単位で 0,0 付近に描かれ、地上の位置とまったく結びついていないことがよくあります。こうした図面に合う EPSG コードはなく、結果が大西洋上の経度 0°・緯度 0° 付近に来るとステータス行に警告が出ます。このような図面は、QGIS のジオリファレンサーや Vector Bender プラグインなどで先にジオリファレンスするか、CAD で測量座標に移動してください。
色、線の太さ、文字
各オブジェクトは CAD の色を保ち、ByLayer と ByBlock は解決されます。暗い CAD 画面で白の色 7 は白のままなので、航空写真の上でもよく見えます。線の太さは 1~8 ピクセルになり、Google Earth ではどの縮尺でも同じ幅で描かれます。文字はピンのないラベルになり、CAD の文字色で表示されますが、Google Earth では図面の高さや回転角ではなく、正立した状態で Google Earth 自身の大きさで表示されます。破線などの線種や寸法スタイルは引き継がれません。
閉じた線は面になる
チェックを入れたままにすると、閉じたポリラインと円はすべて薄い塗りのポリゴンとして書き出されるので、Google Earth で建物や筆界の内側をクリックしたり、面積を測ったりできます。ハッチングとソリッドは濃い塗りになります。閉じた線が等高線のように線のまま残すべきものなら、チェックを外してください。
ブロック、曲線、高さ
樹木、マンホール、方位記号などのブロックは分解され、線や円としてブロック参照の画層に置かれます。KML には曲線がないため、円、円弧、スプラインは多数の短い直線の線分になります。高さのない図形は Google Earth で地形に沿って表示され、等高線の標高のような実際の高さは座標の高度として残ります。表題欄のあるペーパー空間のレイアウトは含まれません。
ファイル形式について
DXF
DXF(Drawing Exchange Format)は AutoCAD の公開された交換用の形式で、1982 年から Autodesk が仕様を公開しています。 測量、建築、土木の現場で、CAD 図面をソフト間でやり取りするのに使われます。DXF には、名前の付いた画層(レイヤー)上の線、 ポリライン、円弧、円、文字、ハッチング、ブロックが入りますが、属性テーブルと座標系はありません。
- テキスト(またはバイナリー)形式で、図形のオブジェクトが名前の付いた画層に置かれます。ブロックは、何度も挿入できる再利用可能なシンボルです。
- 属性テーブルはありません。オブジェクトが持つのはジオメトリのほか、画層、色、線種、文字の場合はその文字列だけです。
- 座標系は保存されません。座標はただの数値で、国の座標系(日本なら平面直角座標系)か、現場ごとのローカル座標であることがよくあります。
- DWG は AutoCAD 独自のバイナリー形式で、DXF とは別物です。
KML
KML(Keyhole Markup Language)は Google Earth や Google マイマップで使われる XML 形式で、2008 年から OGC 標準にもなっています。 ジオメトリのほか、スタイル、アイコン、フォルダー、HTML の説明文も保持できます。
- 常に WGS84 の経度・緯度で、高度は省略できます。
- フォルダーでプレイスマークをまとめ、変換時には各フォルダーを個別のレイヤーにできます。
- スタイル(色、線の太さ、アイコン)は KML と Google Earth に固有のものです。
よくある質問
KML を Google マイマップにインポートできますか?
はい。マイマップでレイヤーの「インポート」を選び、KML を指定します。マイマップは1ファイルにつき1レイヤーをインポートし、1レイヤーあたり最大 2,000 件のフィーチャーまでしか扱えないため、細かい図面では大きすぎることがあります。その場合は先に CAD で不要な画層を削除するか、KML を Google Earth で開いてください。
各フィーチャーにはどんなデータが残りますか?
CAD の画層名、オブジェクトの種類(AcDbPolyline や AcDbCircle など)、エンティティのハンドルが残り、Google Earth でフィーチャーをクリックすると表示されます。文字は、その内容がラベルになります。
図面の EPSG コードはどう調べればよいですか?
作成した人に聞くか、DXF を読み込んだあとに入力欄の下に表示される候補を使ってください。候補には図面の数値が意味をなす座標系が並び、それぞれの座標系で図面がどこに来るかを地図のプレビューで確認できます。
図面はアップロードされますか?
いいえ。DXF はお使いのコンピューター上でブラウザーが読み込んで変換し、サーバーには何も送信されません。
KML を DXF に戻せますか?
はい、KML から DXF への変換ツールで戻せます。座標は UTM のメートルや平面直角座標系などに変換され、KML のフォルダーはそれぞれ CAD 画層になります。